からはじめる環境教育 冗談法人野壷学会へのお誘い

 野壷学会は「日本語で伝える環境教育」をすすめる研究団体で、事務所の所在地はもちろん代表者や会員数も公表しない、怪しい集団(臭団)です。
財団法人や社団法人、はやりのNPO化も目指さず、天下り役人・公的援助も受け入れていません。

野壷とは下肥を畑に入れる前にいったん溜めておく容器で、材質は素焼きの甕や木の桶が一般的、中には国宝級の見事な石組みのものもあります。
畑の隅やあぜ道沿いの地面すれすれに埋めてあり、浄化がすすむと表面に膜が張って枯葉や雪が積もるため、時にはドボンとはまる被害も発生したものです。
好気性バクテリアを生かした浄化システムで、野壷でしばらく貯蔵しておくと上層部は臭気の無い透明液になり、作物にダメージを与えない優しい肥料として利用されていました。
中山間地でも昭和40年代からバキュームカーを依頼するようになり、今では野壷を利用することもありません。

 環境教育といえば手法から資格まで何につけてもカタカナ表現。
しかし、日本には「日本の言葉で伝えられる生き物との共生文化」があるはずです。
郡上の樵人(そまびと)は山林を伐採する時、尾根にある高木の何本かを渡り鳥が休めるように残しました。
また、落鮎漁の簗も以前は丸竹の粗組みだけでスノコは使わず、小さな魚は隙間から落ちて川に戻り、やがて河口で産卵して次の年には新しい命が遡上することを当然としてきました。
今一度、先人たちの工夫とやさしさを見直し、日本の風土に培われてきた環境教育を考えたいものです。

 

環境教育は、野壷に始まり野壷にはまる!

野壷についての話題をお待ちしています。ヒミツ会員も募集中。

shomura@lilac.ocn.ne.jp

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